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稲作挿話

宮沢賢治の詩に『稲作挿話』というものがあります。
「雨ニモマケズ」の詩も、こういう生き方いいなあと思うのですが、一番好きな詩がこれです。

農学校の先生だった賢治が、おそらく教え子であろう人物に、新しい品種の育て方や肥料についてアドバイスをする。
そして、
「これからの本統の勉強はねえ
テニスをしながら商売の先生から
義理で教はることでないんだ
…(中略)…
それがこれからのあたらしい学問のはじまりなんだ
ではさようなら」
と語りかけて応援しています。
他の詩で、稲が風雨に負けずに育っていることへの喜び、逆にうまくいかなくて自分を責めているものもあります。

私もこうありたいと思っています。
就職、進学のための知識を教えることは大切ですが、ただ知識を教えるだけでは寂しすぎます。
世界にはいろんな人がいて、いろんな価値観があって、みんないろいろな自然環境の中で、知恵を絞って工夫しながら生活している。
そういう、生きる姿勢を考える地理の授業でもありたいと。
そして、学問についても話をしたい。


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