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学校図書館基礎講座 [研修・研究会]

ちょうど今日は、1000円乗り放題の日だったので、たらみ図書館の研修会に行ってきました。
沖縄国際大学の先生の話と情報交換。
話の柱は、
①資料収集・提供の自由
②利用者の個人情報を守る
の2点。
参加者は20人弱(数えていません…)。
そのほとんどは公共図書館の関係者でした。
「学校図書館」と銘打っているのに…。

①では、はだしのゲンの問題だけでなく、差別、残虐な描写のある本にも話が及びました。
多様な意見へのアクセスを保障する、という立場でいろいろな本を提供することが大切。
もし、どうしても子どもに触れさせたくないのであれば、子どもの権利条約にも、親が制限することは認められているので、親が制限すればいい。
図書館(学校図書館も含めて)は、資料を提供する自由を守っていく必要がある、ということでした。
②は、主に貸出履歴について。
学校図書館では貸出履歴が残っていることが当たり前になっているが、返却後には消えるのがいい。
読書履歴を読書指導などに使いたいという意見に対しては、読書ノートに記録させる方法があるし、直接子どもから聞くべき。
貸出履歴=読書履歴ではない場合もあるし、買って読んだり公共図書館から借りることもあるので、自己申告がより確実である、など…。

私が質問したのは、全然レベルが違いますが、ライトノベルの受入について。
「学校図書館にふさわしくない」という声にどう対応するか。
生徒からのリクエストを図書委員にふるいにかけてもらうようにしていると話すと、それもいい方法ですと言っていただきました。
子ども達の意見を聞くことが大事、図書館担当者が嫌いな本は入れない、というのも良くない、と。
迷いか吹っ切れました。

また、図書委員に貸出業務をしてもらうことについても質問しましたが、生徒はしないほうがいい、と。
どの生徒がどんな本を借りているのかは個人情報だから、他の生徒に知られないようにする。
ほとんどの学校では生徒がしていますが、いけないんですなあ。
では、図書委員にはどんな仕事をしてもらうのか、改めて考えないと。

いい刺激になりました。


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中川

調べ学習について調べてこちらにたどり着きました。
はじめまして。
平湯モデルなど、図書館についていろいろ参考にさせていただきました。ありがとうございます。
教師の立場から、調べ学習の最後のまとめ方がよく分かりません。地理様は冊子かなにかにされてますか?
生徒達にとって、教師にとってもどういう形でしらべ学習を保存していけばいいでしょうか?
宜しくお願い致します。
by 中川 (2013-11-14 11:40) 

地理

はじめまして。
私が図書館を使った調べ学習をやったのは、10年以上前です。
離島の小規模校で、世界史と地理で3回ほど。
パソコンがまだ普及しているとは言いがたい時期でしたから、手書きでプリントにまとめてもらいました。

世界史は、1クラス30人程度で、1人の人物について調べてB5判1枚にまとめます。
形式は決めていて、
人名・どこの人か・いつ頃の人か・どんな人生だったか・感想
といった内容を書いてもらいます。
最後は、みんなの前で一人ひとり簡単に説明してもらい、プリントの中からポイントを2か所ずつあげてもらいます。
そのポイントを定期考査で出題しました。

地理(選択・10人程度)も同様ですが、好きな国を1つ選び、
基本データ(面積・人口など)・地図の他に、その国の特徴、ぜひ紹介したいことを3点あげて、B4判1枚にまとめてもらいました。
まとめたプリントについて、口頭で説明し、ポイントをあげてもらってそれを定期考査で出題しました。

私自身も調べ学習に慣れていなかったために、資料を読み取って自分なりにまとめてもらう、というだけで精一杯でした。まとめたものを残すという考えはありませんでした。
冊子にして残しても良かったですね。
毎年継続してやっていくのであれば、「先輩たちはこんなふうにしていたよ」と見てもらえますし。

ということで、本格的なものではなく、初歩の初歩な実践の紹介でした。
by 地理 (2013-11-14 20:48) 

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