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昨日に続いて実家の話

私の実家は、田舎で商売をしています。
昔は、一応「商店街」が形成されていて、そのちょうど真ん中当たりの、いい場所に店を構えていました。
しかし、過疎化が進み、モータリゼーションも進み、商店街も空き店舗や駐車場に…。
人通りもほとんどなく、すっかり寂れています。
あとを嗣いだ兄は、集合店舗の一角に店を出していますが、父は今でも昔からの店をひらき続けてます。

今から50年くらい前、私が生まれた頃から、父はいい店をつくるために頑張っていました。
昭和40年前後、田舎ですから、店の照明や陳列方法、装飾などに工夫をする店はほとんどありませんでした。
薄暗い店の中に、ただ棚に商品を並べるだけの店が多かった記憶があります。
うちは、蛍光灯で店内は明るく、陳列台は曲線を取り入れたデザイン。
ラジオをBGM代わりに流し、時にはレコードもかけたり。音質にもこだわっていました。
メーカーから送られてくる季節ごとの装飾品を天井から飾り、時には手書きのPOPを貼ったり。
当時、人口1万人くらいの小さな田舎町でしたが、それにしてはずいぶん洒落た店だったと思います。
そういったアイデアは、雑誌を見たり、時には都会の同業者の店を見たり、写真を撮ったりして参考にしていました。
…私が今、図書館でやっていることと同じ。
父がいろいろと工夫する姿を見ながら育ったので、自然にそういう姿勢が身についたのかも知れません。

でも、今の店は、少ない品揃えで、かつ品物は雑然と置かれ、ホコリをかぶっていて、とても昔の面影はありません。
品物は少なくても、きちんと掃除、整頓され、装飾も何かを飾るなど工夫し、せめて明るい店舗にできないかと思っています。
生徒の動線からはずれた、悪条件のもとにある図書館でも、図書館関係者は何とか工夫して、来館者を増やそうとしていますから。
年齢的に無理は言えませんが、お客さんが少ないからこそ、時間の余裕があります。
少しずつでも店に手入れができると思います。
人通りが少なく、来客が期待できないのはわかりますし、父も80歳を過ぎて、気力が落ちているのでしょう。
それでも、昔を知っているだけにやっぱりさびしい。
私も何か手伝えたらいいのですが…。


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